| お食事処 Gaststätte |
其の八 ローテ・グリュッツェ (Rote Grütze)
9月に入って、ドイツのど真ん中は朝晩冷え込むようになりました。
でも湿気がないせいか、昼間はお日さまが射すとすぐにカーッと暑くなり、9月上旬はまだまだ夏の様相。
そこで、本格的な秋が来る前にドイツとデンマークの夏のデザートをお食事処のテーブルにお届けしてみることにしました。
彩り鮮やかな今回のデザートは、現在ドイツ中のスーパーマーケットで見かけることができますが、
もともとはニーダーザクセン以北の北ドイツでよく食べられ、お隣りのデンマークでもまったく同じものを食べることができます。
ドイツ語でローテ・グリュッツェ (Rote Grütze) 、デンマーク語でロド・グロド・メッ・フローデ (Rød grød med fløde) と言います。
何故かデンマークでは、この単語「ロド・グロド・メッ・フローデ」がそのまま早口言葉になっていたりもします。
( r の音を喉を鳴らして発音し、d は喉を詰まらせて発音するので、ちゃんと発音することがとても難しいのです。)
さて、ローテ・グリュッツェ、日本語に直訳すると、「赤いお粥」でもなりましょうか。
しかしお赤飯のお粥ではありません。
光沢も豊かなデザート
では、この綺麗な色彩はどこからくるのでしょうか?
この鮮やかな赤い色、それはみずみずしい果物の色彩なのです。
イチゴ、ラズベリー、スグリの実、サクランボウたちが赤いお粥、ローテ・グリュッツェのもとです。
これらの果物を水と一緒に煮て、砂糖を加え、一度漉します。
果汁に水を加えてもう一度煮て、水で溶いた澱粉を加え、更にもう一度煮込んで果汁にとろみをつけます。
果物ととろみのついた果汁を器に移し、冷やします。冷蔵庫で冷やすのもいいでしょう。。
よく冷えたローテ・グリュッツェに牛乳、または生クリーム、もしくはバニラソースをかけていただきます。
ひんやりとして、プリプリとした食感が暑い日にはぴったり。
バニラソースをかけると彩りはより鮮やかになり、果物の酸味は甘いソースにより心地よいものとなるでしょう。
バニラソースをたっぷりとかけていただきましょう。
比較的簡単に作れるデザートですが、スーパーマーケットのヨーグルトなどが並ぶ冷蔵棚に既製品を簡単にみつけることができます。
また、バニラソースとローテ・グリュッツェが組み合わされた一人用のパックもあります。
ドイツに旅行でいらしたら、ドイツのど真ん中のデザートをお試しください。
参考文献: Heinrich Stern 著 "Köstliches aus der niedersächsischen Küche"
(2002年9月2日)
ローテ・グリュッツェ、色ちがいバージョンをみつけた! 先日スーパーで買物をしていると、ある物が目に止まりました。 ある物とは、ローテ・グリュッツェの色ちがいでした。 これは試してみねば、と衝動買いをわたしはしてしまいました。 その色はローテ・グリュッツェの正反対の色、緑色。 その名も「グリューネ・グリュッツェ (Grüne Grütze) 」です。 当然のごとく「緑のお粥」となります。 グリューネ・グリュッツェも、ローテ・グリュッツェと同じく果物をベースとしたデザートです。 では、この柔らかな緑色を生み出す果物たちとはいったい何者でしょう? キウイ、桃、パイナップル、シュタッヘルベーレ (Stachelbeere) という西洋スグリの実 といった果物たちがローテ・グリュッツェの色ちがいバージョン、グリューネ・グリュッツェとなります。 わたしが衝動買いしたものは出来合いの物でしたが、 いろいろインターネットを検索すると、グリューネ・グリュッツェのレシピを発見しました。 作り方は基本的にローテ・グリュッツェと変わりませんが、 上記の果物以外にマスカットと緑色した果肉のメロンを加えてもいいようです。 さて、出来合いではありますが、早速味見してみました。 ローテ・グリュッツェほど酸味はきつくなく、甘いデザートです。 これだけでも充分に美味しくいただけます。 しかしローテ・グリュッツェと同じようにバニラソースをかけて頂いてみました。 さらにまろやかな甘味となります。 グリューネ・グリュッツェも見つけることできましたら、ぜひお試しください。 (2002年9月6日) |