お食事処 Gaststätte

其の伍 (出張編 其の弐):

グリュン・ツボー・ピルスナー・ビール (Grøn Tuborg Pilsner Øl)


    ツボーのシンボル、のどカラカラおじさん

出張編ということで引き続きデンマークの美味い物をご紹介します。

デンマークの美味い物をずばりと言えば、ビール。

デンマークはドイツの隣りの小国ながら、ドイツに負けないビール王国なのです。

「カールスバーグ (Carlsberg) 」という世界ブランドのビールも実はデンマークの出身。

何を隠そう、ドイツのど真ん中で暮らすわたしですが、ドイツビールよりもデンマークビールのファンなのです。

そして今回ご紹介するビール、グリュン・ツボー・ピルスナー・ビール (Grøn Tuborg Pilsner Øl) がわたしの世界で一番愛するビールです。

「ツボー」だと分かりにくいでしょうが、「ツボルグ」と言えば、ご存知の方もいるのではないでしょうか。

ツボルグをデンマーク語で発音すると、ツボーとなるのです。

グリュン・ツボー・ピルスナー・ビールですが、日本語に訳すと「ツボルグの緑ラベル(ピルスナー・ビール)」ということで、

「サッポロの黒ラベル」みたいにデンマークの定番ビールといっても差し支えないでしょう。

緑ラベル以外にゴールドラベル (Guld Tuborg) というアルコール度数の高い豪華版もありますが、お奨めするのはやはり緑のツボー。

デンマーク国内でも最も愛飲されています。

同じビールですが、ツボーの緑はドイツビールとは全く異なった性格を持っています。

ドイツビールがどっしりとした苦味とキレを持っているの対し、ツボーの緑はあくまで軽くさわやかなビール。

大げさな表現になってしまいますが、果物の味のするビールです。

苦味はきつくなく、しかし心地よいキレがあります。

ホップの香りもまた軽やか。

ビールというお腹にたまるお酒を飲むと感じではなく、水か、果物の清涼飲料水のようにすいすいとスムースに喉をすべりおちてゆきます。

アルコールの度数、普通のビールは5パーセント前後ですが、ツボーの緑は少々控えめで4.6パーセントです。

お酒の好きな方には物足りないかもしれませんが、毎晩一瓶、ほろ酔い加減を楽しむのには最適のビールです。それでいて全然飽きのこない味。

     毎日でも飲みたいビール、ツボー緑ラベル

ドイツ国内でもツボーのビールを飲むことができますが(ドイツ語ではトゥボルクといいます)、一つだけ気をつけていただきたいことがあります。

ドイツの酒屋さん、スーパーで買えるツボーはデンマークで醸造された物ではなく、ドイツ産なのです。

デンマークのツボーですが、ドイツのルール地方、モンヒェン・グラートバッハ (Mönchengladbach) にも醸造所を持っており、

ドイツで飲まれるツボーはそこで醸造されています。

そのような理由で、デンマークで飲むツボーとドイツのツボーでは少し味がちがうのです。

ドイツ人の口に合うようにドイツ風にビール純粋令に則って醸造されているので、味がちがうのでしょうね。

アルコールも4.9パーセントとデンマークのツボーよりも高めです。

    こちらがドイツのツボー、ラベルはのどカラカラおじさん

わたしは断然ご本家デンマークのツボーの方が好きですが、

デンマークとドイツ、それぞれのツボーを飲み較べるのまた楽しいかもしれませんね。

(2002年8月12日)

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