アインベッカー・ブラウヘレン・プレミアム・ピルス
(Einbecker Brauherren Premium Pils)
今回のお食事処はお酒の好きな人へのメニューです。
巻頭ページですでに前置きしているとおり、悲しいことにドイツのド真ん中には美味しいワインがありません。
そもそもこの辺りにはワインを作るための葡萄畑がなく、葡萄がとれないからです。
ワインがなければ、ドイツのド真ん中の人たちは何を飲むのでしょうか?
答えはもちろんビールです。
雨が降ろうが、夏はビアガーデンで乾杯!
ドイツのド真ん中には、いくつか美味しいビールがあります。
ゲッティンゲンから約40Km北にアインベック (Einbeck) という実に600年の伝統を誇るビールの町があります。
この小さな町が産するビール、アインベッカーがドイツのド真ん中の美味しい地ビールのひとつです。
その昔、14世紀から15世紀頃、このアインベックのビールは、ドイツ国内はもとより遠くアムステルダムやバルト海沿岸の都市にまで輸出されていました。
それくらい美味しいと評判のビールだったようです。
現在、醸造所は近代化されおり、ゲッティンゲン大学の歴史のある先生は「アインベックのビールは600年の伝統と謳っているけれど、昔と今じゃ、
醸造の方法がちがうから、あっさり信じてはいけないよ」とおっしゃいますが、なんのなんの今日のアインベックのビールもなかなか美味しいもの。
緑色のずんぐりした独特の瓶に詰められたアインベッカー・ブラウヘレン・プレミアム・ピルスナーはどっしりとパンチのある苦味と爽やかな後味、ホップの香りも豊かなビールです。アルコール度数は4.9%。
ユニークな瓶と黄金色の飲み物
実は、わたしはアインベッカーのビールが苦手でした。何故なら、とても苦いビールだからです。
しかし何度か飲みなれてくるうちに好きなビールのひとつに変わってゆきました。
どっしりとした苦味を非常に心地の良い味に感じるようになったのです。
日本では最近、ビールよりも発泡酒が主流になりつつあるようですが、ドイツのド真ん中にいらしたら本格的なビールに挑戦をし、ビール本来の味を思い出しててみてはいかがでしょうか。
参考文献: 渡辺純 著 「ビール大全」(文春新書)
アインベッカー・ブラウハウス株式会社 (Einbecker Brauhaus AG) のホームページ: http://www.einbecker.com/
(2002年7月15日)