お食事処

其の弐拾弐 ドイツのド真ん中の美味いビール (Leckere Biere aus Nabel von Deutschland)


 

これまでいくつかの北ドイツやデンマークのビールを紹介してきましたが、

今回はドイツのド真ん中の美味しいビールの特集を組んでみようと思います。

ご紹介する4種のビールはいずれもわたしの住むゲッティンゲンの近郊で醸造されるビールです。

はじめにお断りしておきますが、わたし一人で栓を抜き、グラスに注いでから、撮影していますので、

泡が消えてしまっていたり、画像のビールが美味しく見えないのはご容赦ください。


其の壱 ベルクブロイ ピルス (Bergbräu Pils)

 

ニーダーザクセン州ウスラー (Uslar) の町、

ゾリンガー・ベルクブラウエライ・H・ハフナー社 (Sollinger Bergbrauerei H. Haffner KG) で醸造されるビール。

ウスラーはゲッティンゲンから一山越えて、北西へ役え35キロ、ゾリンク自然公園 (Naturpark Solling) の中に

位置する木組みの家々の町並みが美しい町です。

このビールは北ドイツならではの爽やかな苦味が特徴です。

他にこの銘柄から醸造されているアルトシュタット・ドゥンケル (Altstadt Dunkel) という

色の濃いビールは1998年の「今年のビール」に表彰された逸品でもあります。

こちらの醸造所のビールはフレンスブルガー・ピルスナーとおなじく金具付きの栓 (Bügelverschluß) を採用しています。

ベルクブロイのHPはこちら: http://www.bergbraeu.de


其の弐 エシュヴェーガー・クロースターブロイ (Eschweger Klosterbräu)

 

ニーダーザクセン州の南隣りヘッセン州のエシュヴェーゲ (Eschwege)

エシュヴェーガー・クロースターブラウエライ社 (Eschweger Klosterbrauerei GmbH) 産のビール。

エシュヴェーゲはゲッティンゲンからは真南に約60キロにある、ヴェラ川に面した水辺のビールの町です。

北ドイツのビールとはちがい、苦味ではなくまろやかに醸造されています。

ピルスルナータイプのこのビールは実にフルーティーな豊かな味がします。

また同社が醸造するヤコビヌス (JACOBINUS) というブランドのビールも秀逸なビールの数々。

エシュヴェーガー・クロースターブロイのHPはこちら: http://www.eschweger-klosterbrauerei.de/ake/

(残念ながら、サイトは工事中。近日中にリニューアルされるものと思われます。)


其の参 ヒュット・グリムス (Hütt Grimms)

 

ヘッセン州カッセル (Kassel) のヒュット・ブラウエライ・ベッテンホイザー社 (Hütt Brauerei Bettenhäuser GmbH & Co KG) のビール。

カッセルはゲッティンゲンより南西に45キロにあるヘッセン州の北の玄関口ともいえる町です。

このビールの特徴は琥珀色でまったりとした豊穣な味わい。

 

カッセルの町はグリム童話のグリム兄弟のゆかりの町で、このビールはいわば「グリムビール」と言えるでしょう。

瓶の首の部分にはグリム兄弟の横顔のラベルが貼られております。

またこのビールを1本が購入されるごとにグリム兄弟協会 (Die Brüder Grimm Gesellschaft e. V.)

文化財の保存のために1セントが寄付されるそうです。

このビールは今もグリム兄弟がカッセルで暮らしていた頃と同じ製法で醸造されているとのこと。

きっとグリム兄弟もこのビールを飲んだのかもしれませんね。

グリム兄弟のファンは是非お試しを!

ヒュット・ブラウエライ・ベッテンホイザー社のHPはこちら: http://www.huett.de/


其の四 ノインシュプリンガー・ピルスナー (Neunspringer Pilsner)

 

旧東ドイツ、テューリンゲン州のヴォービス (Worbis) の町のビール。

醸造元はブラウエライ・ノインシュプリンゲ・ヴォービス社 (Brauerei Neunspringe Worbis GmbH)

ヴォービスはゲッティンゲンから東南東に約50キロに位置します。

ノインシュプリンガーとは「九つの泉」を意味し、醸造所の敷地に湧く泉の水でこのビールは醸造されたそうです。

その名のとおり、清冽な、水の清らかさを感じさせる味に仕上げられています。

テューリンゲン州独特の醸造文化で柔らかで心地よい飲み心地を体感できます。

また同社は旧東ドイツの共産主義政権下では国有化された時期もありましたが、

東ドイツ出身のベテランの醸造職人の親方たちによって今日までその味や哲学を受け継いできました。

歴史の荒波も乗り越えた筋金入りの東ドイツのビールといえるでしょう。

ブラウエライ・ノインシュプリンゲ・ヴォービス社のHPはこちら: http://www.brauerei-neunspringe.de/d/index.html


以上、ドイツのド真ん中の美味いビールの幾つかをご紹介しましたが、

これらのビールを味わうにはそれぞれの醸造元の町を訪れ、そこで新鮮な生を飲むのが一番。

本物を味わうドイツのド真ん中のビール紀行をぜひ歩いてみてくださいませ。

(2005年5月29日)

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