金言・箴言 Aphorismen

 わたしの好きな本に永六輔さんの「無名人名語録」、「普通人名語録」、「一般人名語録」があります。

 永六輔さんが旅の最中に名もない人たちが口にしたハッとさせられたり、ドキッとするひと言を書き留め、本にまとめたものです。

 わたしもドイツのど真ん中やヨーロッパのあちこちで見たり、聞いたりしたハッとするひと言をこのページに書き留めてみようと思います。

 また、同様なハッとするひと言ご存知でしたら、メール t_hosomichi@yahoo.co.jp にてお教えください。


Was du erstrebst, trefflich gelinge.

Was du vollbracht, Segen bringe!

「お前が追い求めるもの、必ずや成し遂げよ。

お前が成し得たもの、祝福をもたらせよ!」

デンマークのトンナー (Tønder) の町で見つけた金言。

gelingebringe で脚韻を踏んでいますね。

心に喝を入れてくれるひと言です。

(2005年9月1日)


Der Ball ist rund und ein Spiel dauert 90 Minuten!

「ボールは丸く、試合は90分かかるものなんだ!」

ドイツのサッカーファンの間でまことしやかに語られる諺(?)

サッカー第一の法則。

日本語に訳すと、だから何だとの感じを受けますが、

ドイツ語だと尤もらしく聞こえるものです。

なつかしのサッカー漫画の主人公が「ボールは友だちさ!」と語っていたのをふと思い出します。

(2005年8月13日)


Willkommen Freund an dieser Stelle,

hier wohnt des Bürgers stilles Glück.

Tritt froh herein, laß an der Schwelle,

was dich beschweren kann zurück.

「友よ、この場へようこそ、

ここには市民の穏やかな幸福が住まう。

朗らかに中に入れ、

お前を悩ますものは敷居のところに置いてゆけ。」

ドゥーダーシュタットにある木組みの家の玄関の上に書かれてある言葉。

親しい友との語らいは常に楽しいものでありたいですね。

湿りがちな話題は敷居の向こう側に放ってくるのがいいのでしょうね。

StelleSchwelleGlück zurück で見事に脚韻を踏んでいますね。

(2005年7月12日)


Krieg ist die Fortsetzung der Politik mit anderem Mittel.

「戦争とは別の手段による政治の延長である。」

第二次世界大戦中のドイツの有名な軍人の言葉だそうです。

ラインハルトが教えてくれました。

昨今の戦争を眺めてみると、いかに政治の延長線上の物かという気がさせられます。

(2005年6月16日)


Wir sollen nicht verwerfen der

Alten Ordnungen,

sondern ihre Missbräuche.

「我々は古い秩序を非難すべきではない、

むしろその乱用のほうである。」

ゲッティンゲン大学のとある男性用トイレの張り紙から。

出典はヨハネス・アヴェンティーヌス (Johannes Aventinus) 15・6世紀のバイエルンの歴史家の言葉だそうです。

学問の場では格調高い婉曲表現でトイレを清潔に使うことを奨励してます。

一番下に Bitte treffen!!! (命中させて)のメッセージがとても愉快です。

日本にも似たような川柳があったような気がします。

男性のみなさん、できる限り便器に近づきこぼさないようにしましょう。

(2005年6月4日)


Guter Wille erzählt alleine.

「善い意図というものは自ずと語るものさ。」

ラインハルトが語ったひと言。

善い考え、行いというものは自ら語らずとも他の者が認めるということです。

日本語の「不言実行」に通ずるものを感じ、それを見ている者はちゃんと理解してくれているということなのでしょうね。

(2005年5月27日)


Das ist ein gemachter Mann,

dessen Weib nichts weiß von der Küche.

Es ist das erste Übel,

woraus viele folgen.

「これは見事な男だ、

そいつの女房は厨房のことを何も知らない。

それが最初の災い、

そこからいろいろなことがつきまとうのだ。」

ドイツの宗教改革者のマルティン・ルターの言葉だそうです。

日本の諺、「男子厨房に入るべからず」はほぼ死語と化していますが、

性別を問わず、台所ではいろいろと学ぶべきことが多々あります。


Der Appetit hat die Eigenschaft anzustecken.

「食欲とは性格に火をつけるものである。」

美味い飯を食えば、自然と饒舌になり、気分も高揚するもの。

デンマークの作家でドイツにも馴染みの深いマーティン・アナセン・ネクソー (Martin Andersen Nexø) の言葉。

上記の二つもヴェルニゲローデのカフェ・レストラン Ratsstübchen のメニューの余白から

食に関する名言を書き写したものです。

(2005年5月21日)


Es gibt zwei Sorten von Pilzen:

giftige und andere.

Meistens merkt man das aber zu spät.

「きのこには二つ種類がある。

毒があるのとそうでないのと。

往々にしてこのことを手遅れになってから気がつくものである。」

これは Robert de Gicey なる人の名言。

残念ながらこの人の経歴を私は知りかねます。

詳しくご存知の方、 t_hosomichi@yahoo.co,.jp へご連絡ください。


Wenn Ihr gegessen und getrunken habt,

seit ihr wie neu geboren,

seit stärker, mutiger, geschickter zu eurem Geschäft.

「お前たちが食って飲んでなら、

お前たちは生まれ変ったようなもの、

お前たちの仕事に対してより逞しく、より勇敢に、より巧みになっているのだ。」

これは文豪ゲーテの言葉だそうです。

出典は不明です。

上記の二つの金言・箴言は、

わたしがヴェルニゲローデのカフェ・レストラン Ratsstübchen (ラーツシュテュープヒェン)に立ち寄った際に、

このお店のメニューの余白には食に関する格言や名言が書かれており、それらを書き写したものです。

(2005年5月17日)


WIR

WOLLEN

EINE NEUE

ORDNUNG

DIE ALLE

DEUTSCHEN

ZU TRÄGERN

DES STAATES

MACHT UND

IHNEN RECHT

UND GERECH

TIGKEIT

VERBÜRGT

「我々は国家の担い手となるすべてのドイツ人へ権力と彼等に権利と正義を保障した新しい秩序を望む」

我が家のすぐ近くにたつヒトラー暗殺未遂事件の実行犯

シュタウフェンベルク伯爵 (Graf von Stauffenberg) の記念碑の言葉より。

5月8日は第2次世界大戦でのドイツ敗戦の日です。

終戦60周年を記念してシュタウフェンベルクの言葉を掲載しました。

蛇足になりますが、我が家のすぐ隣の道路は彼の名前を冠した

シュタウフェンベルクリング (Stauffenbergring) といいます。

(2005年5月8日)


Einer acht's,

der andre betracht's,

der dritte verlacht's,

was macht's.

「ある者は気に留め、

別の者は観察し、

三番目の者は嘲り笑う、

何をするのかと。」

ヴェルニゲローデ (Wernigerode) の市庁舎正面入り口上の壁に記された箴言。

これは2003年5月11日に掲載したゲッティンゲン、ブルクシュトラーセにある木組みの家に記された箴言の別版。

ここでは、別の者と三番目の者が入れ替わっています。

acht'sbetracht'sverlacht's macht's で韻を踏んでいますね。

それぞれのリアクションが非常に興味深い箴言。

(2005年5月6日)


Döner macht schöner.

Pizza macht spizza...

「ドゥーナーがより綺麗にする。ピッツァが最高にするのさ。」

わたしの行きつけのトルコグリル料理店「ビストロ・サブリ (Bistro Sabri)」の言葉遊びをしたモットー。

Döner schöner Pizza spizza で韻を踏んでいます。

ドゥーナー (Döner) とはトルコ料理のドゥーナー・ケバブのことで、

spizza(シュピッツァ)は Pizza と Spitz(天辺)を掛けた造語です。

こちらのお店のケバブ料理とトルコ風ピッツァはドイツのド真ん中一の絶品であります。

ちなみに冗談が好きなマスターのサブリは、自分のケバブを、

Einziger Sex-Sterne-Döner Deutschlands.

(ドイツで唯一のセックスの星、ドゥーナー)との宣伝文句にしています。

これは6 (secks: ゼックス) とセックス (Sex) を掛けたダジャレです。

(2005年4月29日)


Dieses Haus ist mein

und doch nicht mein.

Der vor mir war,

dachte auch es wäre sein,

er zog aus und ich zog ein,

nach meinem Tod

wird es wieder so sein.

「この家は私の物であり、

しかし私の物ではない。

私の前に住んだ者は

またそうであろうと考えた。

彼が出てゆき、そして私が越してきた。

私が死んで後

またそうなるであろう。」

ハン・ミュンデン (Hann. Münden) にある木組みの民家の玄関先に見つけた一文。

1976年から77年の改装工事を記念して、この家の持ち主が掲げたのでしょう。

ドイツの人たちはこのようにして中世から木組みの家を受け継いで来たのでしょうね。

(2005年4月18日)


Biß gleich!

「すぐにかぶりつけ!」

B27号線に立つハンバーガー屋さんの愉快な看板より。

前置詞 bis (〜する時まで)と動詞 beißen (噛む)の命令形 biß を掛けた言葉遊び。

どちらも発音は同じでビス。

Bis gleich! だと「またすぐに会いましょう」という挨拶になりますが、

世界最大の外食産業チェーンは biß に替えて、

今すぐお客さんのお越しを待っています。

(2005年4月17日)


Krummes Holz gibt auch gerades Feuer.

「曲がった木もまたまっすぐな炎をもたらす。」

ドイツの諺。

曲がった胡瓜もまっすぐな胡瓜とまったく同じ味がしますよね。

(2005年4月15日)


Power tut Bauer!

「パワーが農民にするんだ!」

power Bauer で韻を踏んだダジャレ?

友人のラインハルトが、近くに住む農家の息子さんの車にこんなモットーが書かれていたのを目撃したそうです。

農家のみなさんはたくましい。

(2005年4月13日)


De lang' Been hett, mutt ok lang' Büx hebben.

「脚の長い者はまた長いズボンを穿かねばならない。」

シュテルマッハ-教授に教わった低地ドイツ語の諺。

自分の身の丈に合った服装をせよという教え。

それは体格という意味での身の丈だけではありません。

(2005年1月18日)


Wir helfen, nicht mit leiden.

Zuviel mit leiden hilft schlecht.

「我々は手助けするのであって、同情するのではない。

あまりにも同情することはひどい助けとなる。」

医師でもあるラインハルトの、彼の師が語った言葉だそうです。

たしかに医者が患者に同情しすぎたら、治療は少しも進みません。

同情するより診察しろ、ですよね。

日本にも「情けは人の為ならず」という諺があります。

とかく、他人に情けをかけることはその人のためにならないと間違った解釈されがちですが、

それもあながち間違いではない場合もあるのではと思います。

(2005年1月7日)


WAS DU ERERBT VON DEiNEN

VÄTERN

ERWIRB ES

UM ES ZU BESITZEN!

「おまえの父祖より受け継いだものを所有するために獲得せよ!」

ハーメルンで見つけたとあるお宅のレリーフ。

智恵や技は代々、連綿と受け継がれてゆくべきものなのでしょうね。

(2005年1月4日)


Aurich ist traurig.

Leer ist mehr!

「アウリヒはトラウリヒ(みじめ)。

レーアはメーア(もっといいところ)さ。」

オストフリースラントのレーア (Leer) の出身のマティアスが

同じフリースラントのアウリヒ (Aurich) 出身のヴィルフリートを

AurichtraurigLeermehr で韻を踏んだ言葉遊びで馬鹿にしました。

同じフリースラント、ドイツの端っこ。目糞鼻糞を笑うようなものでしょうね。

(2005年1月2日)

でもたしかにレーアまでは鉄道が通っていますが、アウリヒには通っていません。

その点では、レーアの方がちょっといいところかもしれませんね。

(2005年1月4日)


Glück im Spiel, Pech in der Liebe.

「勝負事ではツキ、恋愛では不運。」

台湾出身の友人チェン・ユーが語ったひと言。

二兎追う者は一兎も得ず、と言いますが、人間一度にすべてを得るのは難しいようですね。

(2004年11月29日)


In der Ruhe liegt die Kraft.

「静けさの中に力がある。」

ハーメルン (Hameln) の安宿兼飲み屋で知り合ったアンドレアスの信条。

焦りや動揺していては自分の本当の力が発揮できません。

常に冷静沈着であることが大事ですね。

(2004年11月25日)


Ohne Arbeit früh bis spät wird dir nichts geraten -

Neid sieht nur das Blumenbeet aber nicht den Spaten.

「朝早くから夜おそくまでの仕事なしにお前は何にも成功することはないだろう。

妬みとは花壇ばかりを見て、鋤を見ることはない。」

ハーメルンのバウシュトラーセ (Baustraße) にある木組みの家のモットー。

地道な努力が花開くのでしょうね。

成功の陰にあるものを人はなかなか見ようとしないものです。

(2004年11月24日)


Glück und Erfolg

erblüh' dir jederzeit

durch unentwegte

Arbeitsfreudigkeit.

「幸運と成功はお前にいかなる時も

たえまざる労働意欲によって花開く。」

ハーメルンのレストラン「ラッテンフェンガー (Rattenfänerhaus: ねずみ捕り男の家)」にある壁掛けより。

このレストランの社訓とも言えるものでしょうか。

しかし労働意欲があってこそ、日々幸せに暮らせるものですね。

(ちなみにこのレストランはハーメルンのねずみ捕り男(笛吹き男)が笛を吹きながら130人の子供を連れ去り、

それ以降、音楽や踊りがご法度となった「舞楽禁制通り (Bungelosestraße)」のすぐ脇にあります。)

(2004年11月23日)


Das Glück liegt nicht im Ziel, sondern im Weg dorthin

「幸せとは目標にあるのではなく、そこへ向う道のりにあるものだ。」

ハーメルンのベッカーシュトラーセ (Beckerstraße) で見つけた木組みの家の梁に彫られたモットー。

考えさせられる深い言葉です。

幸せは時に自分が思いも寄らない時にやって来ます。


WENN EN JEDER VOR SINER DOER FEGT, WERD DE GANZE STRATE REINE.

「もし各々が自分の戸の前を掃けば、通りはすべてきれいになるのだ。」

同じくハーメルンのベッカーシュトラーセにある木組みの家のモットー。

上記のモットーのお隣りのお家です。

低地ドイツ語で彫られています。

みんなが自発的に掃除をすれば、世界がきれいになるのでしょうね。

しかしそうならないのが、この世の不思議ですよね。

(2004年11月21日)


Beter dür as neet to kopen.

「何も買う物がないより高い方がましね。」

オストフリースラントのアウリヒ (Aurich) 出身の友人、ヴィルフリートが語った低地ドイツ語による買物の心得。

彼のお母さんの口癖だそうです。

少々値段の張る買物に出かけたが、値段に手が出ず家に帰ってきたものの、

やはり買っておけば良かったと後悔。

次の日、改めて買いに行ったが、すでに望みの品物は売り切れていた。

こんな経験、みなさんもきっとありますよね。

買物も時に清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要ですね。

でも、ヴィルフリートは高い物にはびた一文出さないと言っておりました。

(2004年11月16日)


Noord un Süd, Welt is wied,

Ost un West, to Huus is best.

「北へ南と、世界は広し。

東へ西へ、我が家が一番。」

オストフリースラント出身の友人、ホルガーが語った低地ドイツ語の言葉遊び。

südwiedwest best で韻を踏んでいます。

世界中見るべきものはたくさんありますが、

我が家はやはりマイ・スウィート・ホーム。

(2004年11月5日)


Was du nicht willst, das man dir tu.

「お前が望まないことは、人がお前にするものだ。」

ラインハルトが語ったドイツの古い諺。

万能の天才というのは稀にしかいないもので、

いろいろな技能や才能を持った人がいて、お互いに補完し合っているんでしょうね。

自分一人で世界が回っているわけではないのですね。

(2004年11月2日)


上記の金言ですが、どうやらわたしはお酒の勢いで恣意的に解釈してしまったようです。

後日、わたしの友人ホルガーとメイリンが付け足し、訂正してくれました。

本当は以下のようなドイツの諺です。

Was du nicht willst, das man dir tu', das füg keinem anderen zu.

「されたくないことは人にもするべからず。」

直訳するならば、

「お前が望まないことは、人がお前にするものだが、それを人にするべからず。」となるでしょう。

しかし、ラインハルトが語った文脈ではわたしの恣意的解釈もありかな・・・と。

されど、間違いしたことは心よりお詫びいたします。すいません。

(2004年11月24日)


Wer zu spät kommt, wird bestraft.

「あまりにも遅きに失した者は罰せられる。」

ソ連の大統領ゴルバチョフ氏の有名な言葉のドイツ語訳です。

ほどほどに遅刻しましょう。さもなくば、チャンスを失いますよ。

(2004年10月29日)


Per aspera ad astra.

「輝く星へは茨の道を通って。」

有名なラテン語の諺。

aspera astra で頭韻と脚韻を踏んでいますね。

ラテン語の研究bをしていた韓国からの留学生安さんにかつて教えてもらいました。

苦労した分報われるかな?

(2004年10月28日)


Nicht A sondern O!

「アーじゃなくオーだ!」

ため息をつく時は「あー」ではなく、「おー」とつけ、

と行きつけのピザ屋の主人サルヴァトーレに叱られました。

「おー」の方が回りで聞いている人に深刻に聞こえないからだそうです。

(2004年10月13日)


En diskussion er en udveksling af meninger,

et skænderi en udveksling af meningsløsheder.

「ディスカッションは意見の交換だが、喧嘩は無意味の交換である。」

デンマーク、ガ・ヨール(Ga-Jol) のど飴の箴言シリーズから転載第2弾です。

これもまた詠み人知らず。

有意義な会話を常に心がけたいものですね。

(2004年10月7日)


Auf höher See und vor Gericht bist du in Gottes Hand.

「波の荒い海の上と裁きの前では、おまえは神の手の中だ。」

ラインハルトが語った箴言。

自然の猛威と裁きの場ではジタバタしてもはじまりません。

(2004年10月6日)


Quod licet jovi, non licet bovi.

「老いたる者に許されるものは若造にはまだまだ許されないんだよ。」

ある酒席で友人のベノが酔っ払いながらもラテン語の諺をまじえてわたしに説教してくれました。

わたしもまだ若造なのでしょうね。

jovi bovi で脚韻を踏んでいます。

jovi はローマ神話の最高にして長老の神ユピテルのことで、老いたる者の象徴、

bovi は牛を意味し、若者の喩えだそうです。

(2004年10月5日)


Lieber stumme Denker als dumme Stänker.

「バカな難癖つけるヤツよりも寡黙な思索家がいいさ。」

飲み屋の主人、マーティンが語った諺。

ごちゃごちゃ文句ばかり言う人よりも黙っている人の方が扱いやすいのは世界共通。

日夜、酔客を相手にしている彼の本音でしょう。

stummedummeDenkerStänker で韻を踏む言葉遊びでもあります。

(2004年9月30日)

補足: さきほどマーティンの店に飲みに行き、思い出したのですが、

以前ある酔客に喧嘩を売られ、彼の店の椅子を1脚壊してしまったことがあります。

かく言うわたしも dumme Stänker の一人です。深く反省しています。

(2004年10月8日)


Es gibt kein schlechtes Wetter,

nur schlechte Kleidung.

「悪い天気なんてないんだよ、

あるのは悪い服だけさ。」

ハンブルクの生活の知恵。ラインハルトに教えてもらいました。

一日のうちでも天気がころころ変わる北ドイツ地方では、

暖かくていい服を身に付けておけば、

どんな天気にも対応できるとの教え。

ハンブルク版「備えあれば憂いなし」。

(2004年9月29日)


Dagens gode resultater er ofte

den bedste sovemedicin.

「その日の良い結果がえてして

最良の睡眠薬である。」

デンマークのラクリッツ(甘草)のど飴「ガ・ヨール(Ga-Jol)」のパッケージのフタには諺や名言が載っております。

思わず納得してしまったので、転載しました。

のど飴はのどに、名言は心に効きます。

ちなにこの名言は詠み人知らず。

(2004年9月11日)


Das fünfte Rad am Wagen ist nicht gut.

「車の5番目のタイヤってのはよくないんだよ。」

友人のギスベァトが人間関係を車にたとえて語った深いひと言。

あるチームや組織で一人だけが補助タイヤのような役割をするのは、

その人にも、組織にとってもいいことではないと、彼は解説してくれました。

人間はタイヤや歯車といった部品ではないということでしょうね。

(2004年8月24日)


La persona civele non litiga mai.

「賢い人間は争ったりしないものさ。」

わたしの行きつけのピザ屋の主人サルヴァトーレが諭すイタリア語の処世訓。

ごもっともです。

(2004年8月23日)


Nüchtern und schüchtern

oder

besoffen und offen?

「シラフでシャイなのと、それとも酒飲みでオープンなの?」

友人のカレに教えてもらった酒飲みの戯言。あるいは言葉遊び。

-üchtern -offen で韻を踏んでいます。

みなさんはどちらでしょうか?

わたしは普段はシャイですが、お酒を飲むとハイになります。

(2004年8月16日)


Sitzt, passt, wackelt und hat Luft!

「収まっているぞ、合ってるぞ、ガタついてるぞ、そして空気も入ってるぞ!」

ラインハルトがある職人から聞いたというひと言。

これぞ、ジャーマン・テクノロジーの真髄?

ガタついているぞ (Wackelt) は”遊びがある”とも訳せるでしょうが、

あえてガタついていると訳してみました。

 (2004年8月14日)


Sibi et amicis

「その者と友たちへ」

ハイリゲンシュタットのペトリシュトラーセ (Petristraße) にあるお宅のモットー。ラテン語。

3人称の再帰代名詞与格 Sibi をどのように訳すか、しばし悩みました。

また”その者”が誰を示すのか、とても意味深な言葉であります。

(2004年8月4日)


ごっつい Danke!

わたしの語学学校時代の友人、黒川さんの愉快な勘違い。

出典の”Gott sei Dank! (ゴット・ザイ・ダンク: 神に感謝あれ)”は、厳しい状況で何かがなんとか成功した時などに

「やれやれ」とか「ありがたや」といった感じで使われるドイツ語の慣用句ですが、

彼は「ごっついダンケ!」と思い込んでいました。それともあるいは狙ったギャグか?

当たらずとも遠からじ。

フォントも他の金言よりごっつくしてみました。


Klei mi an'n Moors!

「オレのケツをなでてみやがれ!」

低地ドイツ語での人を罵倒する決まり文句。

さしづめ「くそったれ!」か「くそくらえ!」に相当するでしょう。

(2004年8月3日)


DIE ZEIT IST MEIN GEWINN.

「時は我が利なり。」

ゲッティンゲン、テアターシュトラーセ (Theaterstraße) にあるお宅の浮き彫り。

ドイツのド真ん中版「時は金なり」です。

ドイツ語でも日本語とまったく同じく ”Zeit ist Geld (時は金なり)”、

あるいは ”Zeit ist Gold (時は金<きん>なり)”とも言いますが、

このお宅では時間は利益となっています。

(2004年7月30日)


Ich bau das Haus nach meinem Sinn,

Kannst besser Du's stell ein anderes hinn.

「オレはこの家を自分のセンスで建てる。

おまえはもっと良い別なのを造れるか。」

最近、改修改築した「サブリの店」の店舗兼住宅(中世からの木組みの家屋)の玄関梁に記されたモットー。

この家を建てた最初のオーナーのなんとも傍若無人な意気込み。

マイホームはこのような気持ちで建てたいものですね。

浮き彫りには鉋(かんな)や図面、コンパス、差し金が描かれています。

Sinnhinn で脚韻も踏んでいますね。

(2004年7月28日)


Mul hol'n un' taukieken,

dat löppt sik allen's t'recht.

「黙ってじっくり見ていろ、勝手に収まるもんだぜ。」

低地ドイツ語。北ドイツの処世訓。

親しい間柄でも口をはさむべきでないことは多々あるということ。

ラインハルトに教えてもらいました。

(2004年7月27日)


Et kütt, wie et kütt!

「それは、それがやって来るように来るものさ!」

以前、知人のアヒムが語った言葉。ケルンの方言。

人生はなるようにしかならないもの、なるようにもなるもの。

当時、失業していた彼ですが、楽観的にこう語りました。

のちにいい仕事に再就職できました。

時には流れにまかせてみましょうか。

(2004年7月26日)


Erst Liebesnacht, dann Scheidungsschlacht.

「はじめに情事の夜、それから離婚闘争。」

サッカー、ドイツ代表ゴールキーパーの不倫の後、

夫人との離婚を報道する大衆紙ビルト (Bild) インターネット版の見出しから。

-nacht -schlacht で脚韻を踏んでいます。

ビルトのこういったダジャレは天才的です。

(2004年7月23日)


Dusrt ist schlimmer als Heimweh.

「喉の渇きはホームシックよりひどいものさ。」

暑い夏にはぴったりのひと言。

熱中症対策にしっかりと水分を補給してください。

ラインハルトが語りました。

(2004年7月22日)


Dünnbrettbohrer!

「薄い板用のドリルめ!」

人を罵る俗語。

日本語の「うすらトンカチ」に相当するのではないでしょうか。

ドイツ語でも工具にたとえるのがユニークですね。

ラインハルトが時折使います。

(2004年7月21日)


Hygiene ist das A und O der Küche.

「清潔は料理のAとOである。」

料理のいろは。

ラインハルトと男の料理をした時に聞きました。

AとOはギリシア語の最初の文字Α(アルファ)と最後の文字Ω(オメガ)を意味するそうです。

つまりAからZということですね。

料理は清潔にはじまり、清潔に終わる。

男の料理といえども、かくの如くありたいものです。


Was nicht passt, wird passend gemacht.

「合わない物ってのは、合うようにつくられたものさ。」

ドイツの古い諺。

計算づくというのは往々にして外れるものですよね。

(2004年7月19日)


Nutz den Tag,

mach keinen Scheiß!

「一日を役立てろ、バカはやめとけ!」

ARD(ドイツ第1テレビ)の警察ドラマ "Großstadtrevier" での粋なセリフ。

Nutz den Tag は既出の有名なラテン語の諺 "Carpe diem!" のドイツ語訳です。

それにひと言つけ加えてアレンジされて、警官が犯人を逮捕する時に使われていました。

(2004年7月13日)


Mok mal klor Ship!

「船をきちんとしとけよ!」

低地ドイツ語。整理整頓を促す掛け声。

船となっていますが、家、庭、車、何にでも使えるそうです。

ラインハルトに教えてもらいました。

(2004年7月2日)


Der mutige Kapitän fährt durch das rote Meer.

「勇敢な船長は紅海を旅する。」

酒場で語られる、女性が助平な男性を揶揄する冗談。

その本当の意味はここでは公表しかねるので、

知りたい方は t_hosomichi@yahoo.co.jp へメールをお送りください。お答えします。

(2004年6月13日)


Wohltätig ist des Feuers Macht,

wenn sie der Mensch

bezähmt bewacht.

「火の力は有益である。

人間がそれを飼い慣らして見守っている時には。」

ゲッティンゲン郊外のファルケンハーゲン (Falkenhagen) にある消防団の車庫に書かれた標語。

Machtbewacht で脚韻も踏んでいます。

火の恐ろしさは万国共通ですね。

(2004年5月4日)


Anne Tür kloptet,

ick je raus un kieken,

un wer steht draußen: icke.

「ドアのところでトントンとする、

外に出て、見回してみる、

そして誰かが外に立っている: オレだ。」

ベルリン出身のギスベァトが語ったベルリン方言の諺。

物事を一つの方向からばかり見るのではないとの戒めでしょうね。

(2004年3月26日)


Man soll sich woanders fühlen wie zu Hause,

aber nicht so benehmen.

「他のところでも我が家にいるように感じるべきである。

しかしそのとおり振舞うべからず。」

ドイツ人のお宅を訪問する時の心得。

彼らは「自分の家にいるようにリラックスしてください」と言いますが、

その言葉を真に受けると、とんでもないことになるかもしれません。

(2004年2月15日)


DDR: Der doofe Rest

「DDR: まぬけは残りもの」

DDR とは、旧東ドイツ(ドイツ民主共和国:Deutsche Demokratische Repubrik) のイニシャル。

未だに東西で経済格差があるドイツですが、経済的に劣る東ドイツの人たちが DDR をもじって、自分たちを風刺した言葉だそうです。

(2004年1月26日)


Alkoholismus ist

keine schlechte

Angewohnheit. Es ist

eine Krankheit.

「アルコール中毒は悪い習慣ではありません。それは病気です。」

酒好きのわたしにも耳の痛い言葉。

ドイツ青十字の意見広告より。

ドイツには赤十字ばかりでなく、青十字もあります。

青十字は中毒患者の救援組織。

ちなみに青はドイツでは酔っぱらいのシンボルカラーでもあります。

飲みすぎには気をつけましょう。

(2004年1月17日)


Hier parken

Behinderte

mit Ausweis,

oder

rücksichtslose

Autofahrer

「ここには証明書を提示した障害者

もしくは

思いやりのないドライバーが駐車します。」

あるスーパーの身障者用の駐車場の案内標識。

ドイツのスーパーは丁寧に駐車お断りしたりはせずに、皮肉をたっぷりとご案内します。

わたしもひどく急いでる時に思いやりのないドライバーになってしまいます。ごめんなさい。

(ただし上の写真の車はわたしの物ではありません!)

(2003年12月27日)


ge es uns niemals schlechter gehen als heute,

wenn aber doch, last es uns mit Würde tragen.

「今日より悪くことは決してあるまい。

いや、仮にそうなったしても、誇りとともに背負ってゆこう。」

酒豪の箴言だそうです。

親友のラインハルトがある裕福にして、聡明な人から聞いたのひと言。

明日、我が身に不幸が起ころうとも、誇りと共に逞しく生きてゆきたいものですね。


Vertrauen ist gut,

Kontrolle ist besser.

「信用はいいこと、しかしチェックはさらによし。」

我が娘を思う母親の心境を如実に物語ったひと言なのでしょう。

娘さんがいいかげんの男に捕まらないためのチェックを怠らないよう促すのだそうです。

ラインハルトが語りました。彼にも娘がいます。

(後日談: この言葉の出典は、ロシアの革命家レーニンによるものだそうです。)


Wenn man Weh hat, dann geübt.

「痛みがあるということは、練習したということだ。」

自らピアノとギターを弾くラインハルトの言葉。

練習で指が痛くなるということは何か習得したこと。

何事も体で学べ、ということでしょうか。

(2003年12月18日)


Det eenen sin Uhl is det annern sin Nachtigall.

「ある者にはふくろうが、また別の者にはナイチンゲールなり。」

低地ドイツ語。わたしの大家さんにして、上司のペルツァーさん (Frau Pelzer) に教えてもらいました。

人それぞれ好みがありますよね。


Er macht das für'n Appel und 'n Ei.

「ヤツはリンゴと芋で取引してるぜ。」

下にあります Dat is Appel un' n Ei! はよりこちらの方が適当だろうと、ペルツァーさんに指摘してもらいました。

ひどい安値で仕事を請け負った時のことを言います。

「骨折り損のくたびれ儲け」といったところでしょう。


Es ist leichter gesagt als getan.

「言うは易し、行うは難し。」

下にあります、わたしの友人のベニの Es ist leichter als getan. は、

こちらの方がより正しいとまたもペルツァーさんに指摘してもらいました。

(2003年12月11日)


Wer nich wull dieken,

de mutt wieken.

「堤防を築かざる者、ここを離れよ。」

低地ドイツによるエルベ川、北海沿岸地方の金言。

ラインハルトに教えてもらいました。

共に働かない者はこの場を去れ、ということです。

作家のテオドール・フォンターネ (Theodor Fontane) の言葉がそのまま諺として定着したものだそうです。

低地ドイツ地方の人たちが氾濫を繰り返すエルベ川に堤防を気づいた時の故事に由来します。

(2003年12月3日)


Wer Angst vor den schmutzigen Fingern hat,

gehört nicht in die Küche.

「指の汚れを恐れる者、厨房に入るべからず。」

ラインハルトと一緒に男の料理をした時に彼が語りました。

手が汚れるのをいちいち気にしていては、料理などできまい。

まったくその通りです。

(2003年11月26日)


Lieber den Magen verrenken,

als dem Wild was schenken.

「獣にくれてやるくらいなら、むしろ胃袋をよじるよ。」

食欲の秋にふさわしい金言(?)。ラインハルトに教わったひと言。

小男の生きてゆく上での鉄則と彼は解説しましたが、ご馳走は残さず平らげよ、との教えにも聞こえます。

これまた見事に韻を踏んでいます。

(2003年11月21日)

上記の金言ですが、あるドイツの方が間違いを指摘くださいました。

わたしが初歩的な l と r を聞きまちがえ、そのまま筆記し、

Wirt (レストラン・飲み屋の主人)と Wild (獣)を取りちがえて掲載してしまいました。

よって、誤訳になってします。

ここに改めて、訂正し掲載いたします。

Lieber den Magen verrenken,

als dem Wirt was schenken.

「食堂のオヤジにくれてやるくらいなら、むしろ胃袋をよじるよ。」

基本的な意味は変わりありませんが、くれてやる相手が大違いですね。

お詫びいたします。

(2003年12月10日)


Das Leben ist wie ein Kinderhemd, kurz und beschissen.

「人生なんて子供のシャツみたいなものさ。短くて、ひどいものさ。」

アイヒスフェルトのレストラン「ローテ・ヴァルテ (Rote Warte) 」のオーナー、ベノの語った人生訓。

(2003年6月19日)


Was der Bauer nicht kennt, frisst nicht.

「農夫の知らない物は食うべからず。」

ハウスマイスター(アパート管理人)のヘアマンに教えてもらった諺。ごもっとも。

(2003年6月13日)


Einer acht's

der andere

verlacht's

der dritte

betracht's

was macht's

「ある者は気にかけ、

別の者は嘲り笑い、

三番目の者は観察する、

何が起きるか」

ゲッティンゲンのブルクシュトラーセ (Burgstraße) にある木組みの家の壁に書かれてある箴言。

(2003年5月11日)


Wenn es besser geht,

ist nicht gut genug.

「もしそれがなおうまくいくと、

それは充分ではないの。」

親しいリンダが語った、彼女のチェコのペンフレンドに教わったというひと言。

(2003年4月27日)


Es gibt keine Welt nur mit guten Leuten und auch nur mit schlechten Leuten.

「善人だけの世界も悪人だけの世界もありはしないわ。」

行きつけのクナイペで一緒になった皮革工芸品職人の女性が語ったひと言。

(2003年4月20日)


Wenn dieses Haus so lange steht bis aller Haß und Neid vergeht +

Dann wird dies Haus fürwahr bestehen, bis die Welt wird untergehen.

「もしこの家が、全ての憎しみと妬みが消え去るまで建つならば、

その時、この家はまさに世界がなくなる時まであり続けるだろう。」

築200年、1801年に建てられたドゥーダーシュタット、アム・プフェアデタイヒ (Am Pferdeteich) 通りにある木組みの家のモットー。

この家を建てた人の切なる願いが伝わってきます。

せっかく建てる家、壮大ではありますが、それくらい建っていてほしいものですよね。

(2003年4月17日)


Wer ein schlechtes Gewissen hat,

läuft selber davon.

「良からぬ考えを持っている人ってのはね、

そこからおのずと出て来るものなのよね。」

行きつけのクナイペのウェイトレス、グレータの言葉。


Wenn es noch besser ginge,

wäre es kaum noch auszuhalten.

「もしそれがもっとうまくいけば、

くじけることなんてまずないだろうさ。」

最近仕事が上向きの友人、ミッキーの弁。

(2003年4月16日)


Dor kannzu een up loten.

「おまえ、それに屁をこけるぜ。」

ハンブルク地方の低地ドイツ語。ラインハルトが語り、解説してくれました。

あることを信用してもいい、という意味のようです。

信頼している夫婦や恋人、友人の間では、おならも気にならない、そんな感じでしょうか。

(2003年4月12日)


JEDER GÖNNE MIR DAS MEINE WIE ICH GÖNNE IHM DAS SEINE

「私が彼を許すように、それぞれが私を許せよ」

ドゥーダーシュタット、ヴェスタートーア通り (Westertorstraße) のとある木組みのお宅の梁に彫られたモットー。

動詞 gönnen には、喜んで与える、許す、認める、恵むといったいろいろな意味があります。

わたしは許すとしましたが、もっといい訳がありましたら、お教えください。


Es gibt kein Bier

im Himmelreich

drum trinken

wir's

auf

Erden

gleich

「あの世にビールなんてないんだ。

だからオレたちはこの世で今すぐ飲むんだ」

わたしの住まいの管理人ヘアマンの仕事場の壁掛けより。

ごもっとも。しっかり韻も踏んでいます。

(2003年4月5日)


Ich bin viel zu träge um aufzugeben

「諦めてしまうには、オレはあまりにくたびれてる」

歌手ヘァベルト・グローネマイヤー (Herbert Grönemeyer) の最近のヒット曲 "Der Weg" の一節より。

逆説的で、哲学的なグローネマイヤーの詞にとても心惹かれ、載せてみました。

多少、わたしの意訳になっているところはご容赦ください。

(2003年4月1日)


Kumpanie ist Lumpanie.

「仲間うちってのは、なぁなぁだったりするものさ。」

わたしの住まいの管理人ヘアマンが語ったひと言。

見事に脚韻を踏んでいます。

身内同士はついつい悪いことも見逃してしまいがちだとの戒めであります。

(2003年3月30日)


Wat, nur en Bier wüsst du wechhumpeln, oder wat?

(Twee Bier musst hebben!)

「何、たったビール一杯でお前は千鳥足でズラかるって、それとも何か?」

(二杯のビールは飲むべきである!)

飲み会などで顔だけ出していなくなる人を引き止めるための低地ドイツ語の文句。

ラインハルトが使っていました。カッコ内は彼の注釈です。

ドイツ人との飲み会で”顔だけ”のお付き合いの人がおりましたら、お使いください。


Dat is Appel un' n Ei!

「そりゃ、りんごと卵だ!」

ラインハルトに教えてもらった低地ドイツ語の言い回し。

りんごと卵がとても安いことから、物やサービスの値段がとんでもなく安いときに使われます。

わたしたちの「二束三文」に相当します。

(2003年3月15日)


Hominus homine lupus est.

「人は人にとって狼である。」

ラインハルトと飲んだ時に彼が語った箴言。ラテン語。

人間そのものが人間自身にとっての最大の敵である。

(2003年2月24日)


Ich habe Knast!

「オレは監獄を持っているぞ!」

旧東ドイツのグライフスヴァルト (Greifswald) 出身のベニが言うには、

彼の故郷ではお腹が空いたときこう言うのだそうです。

(2003年2月22日)


De Appel fallt nich wied van' n Stamm.

「りんごは幹から遠くないところに落ちる。」

低地ドイツ語の諺です。

親と子は近いものである、似ているという意味です。

低地ドイツ的ニュートンの法則と言えるかもしれませんね。

(2003年2月1日)


Ich kann nicht versprechen,

daß es besser wird,

wenn es anders wird;

aber es muß anders werden,

wenn es gut werden soll.

「もしそれが変わるとして、

それが良くなるかを

私は約束できない。

しかし、それが良くなってゆくべきであるならば、

それは変わらなければならない。」

これもある病院の待合室で見かけた金言です。

数学者・物理学者リヒテンベルク (Lichtenberg) の言葉です。

(2003年1月19日)


Wer kämpft,

kann verlieren.

Wer nicht kämpft,

hat schon verloren.

「闘う者は

負けてしまうかもしれない。

闘わない者は

すでに負けている。」

ある病院の待合室の壁に架けてあるのを見つけました。

作家ベルトルト・ブレヒト (Bertolt Brecht) の言葉だそうです。

(2003年1月9日)


Hol di stief!

「元気でいろよ!」

低地ドイツ語での言い回し。

直訳するならば、真っ直ぐでいろよ。

電話を切る時の挨拶がわりにラインハルトが使いました。

(2003年1月7日)


Es ist leichter als getan.

「それはやったのより簡単だよ。」

仲のいいベニとの会話で聞いたひと言。

ドイツ版「言うは易し、行うは難し」です。

(2002年12月26日)


Ein guter Bauer weiß, wo seine Schweine laufen.

「賢い農夫は自分の豚が何処を走っているか知っている。」

ラインハルトが語った諺。

豚はドイツでは豊かさの象徴でもあります。

ずるがしこい者は自分の利益となる物が何処にあるかをちゃんと知っている、ともとれるでしょうね。

(2002年12月15日)


Das letzte Hemd hat keine Taschen.

「最後のシャツにポケットなし。」

死に装束に懐なし、とも訳せましょう。

生きている間に築いた財産をあの世にはもって行くことはできない、ということです。

ラインハルトが語りました。

彼が親戚の葬儀に出席した時、亡くなった親戚に着せられた最後のシャツには本当にポケットがなかったそうです。

(2002年11月20日)


Lot mi an Land, ik kan an Bord nich pissen!

「オレを陸におろしてくれ、オレは船の上では小便できねぇんだ!」

ラインハルトに教えてもらった低地ドイツ語による港町ハンブルクならではの言い回し。

何かの集まりなどで途中トイレに行くため中座する時に使われます。

(2002年11月3日)


Zwischen Leber und Milz

passt immer noch ein Pils!

「肝臓と脾臓の間にはまだビールがはまっているぞ!」

酔っぱらいのための諺。友人アヒムに教えてもらいました。

Milz(脾臓)とPils(ビール: ピルスナービールの略)できれいに韻を踏んでいますね。

ドイツ人と一緒にビールを飲む機会がありましたら、是非この諺を話の種にお使いください。

(2002年10月28日)


Jedenfalls ist der Kopf dicker als der Hals,

und die Beine so gestellt, dass der Arsch nicht runterfällt.

「いずれにせよ、頭は首より太く、

両脚は尻がおっこちないように付いている。」

最近親しくなったアヒムに教えてもらったひと言。

すべてはなるようにしかならないといった意味でしょうね。

(2002年10月25日)


Jedes Böhnchen gibt ein Tönchen - jede Erbse einen Knall.

「どんな豆も音を生む−エンドウ豆なら破裂音。」

直訳では上のとおりですが、「音」はおならを意味します。

わたしたちの「サツマイモを食べるとおならが出る」のドイツ版ですね。

「ライオン亭」でソーセージ入りソラマメスープを食べている時に友人アクセルがボソッと語ったひとこと。

しっかりと韻も踏んでいます。

(2002年10月13日)

後半のくだりは別な友人アヒムとぺトラが補足してくれました。

(2002年10月25日)


Kumm rin, kannst' rutkieken!

「中に入って来い、中から外が見えるぞ!」

友人ラインハルトに教えてもらった低地ドイツ語によるフリースラント (Friesland) 地方の箴言。

物事はいろいろな角度から眺めてみよとの戒めです。

(2002年10月5日)


Höflich und bescheiden sein

kostet nichts und bringt viel ein.

「礼儀正しく慎ましくあることは

一文の金もかからず、されど多くをもたらす。」


Alte Freunde und alter Wein

sind am besten.

「古き友と古きワインが最良なり。」

ドイツの農民に伝わる諺。

Herausgegeben von Rudolph Eisbrenner: "Das große Buch der Bauernweisheiten", 2001 Würzburg より抜粋。

(2002年9月24日)


Hauptsache,

du bist gesund

und die Frau hat

Arbeit.

「肝心なのは、おまえが健康なことと

女房が仕事をもっていること。」

オルデンブルク (Oldenburg) の安宿兼クナイペの壁に掛けてあった染付のお皿。

宿の女将さんが「バカよね」と笑っていました。

ドイツ版の「亭主元気で留守がいい」といったところでしょうか。

(2002年9月16日)


Der Laie sagt, dass das Leben schwer ist;

der Kenner weiß, dass es schön ist.

「素人は人生をつらいものと語り、

玄人はそれを素晴らしいものと知っている。」

友だちのミヒャエルが語ったひと言。

(2002年9月11日)


Carpe diem!

「一日を役立てよ。」

ラテン語の諺。

(2002年9月4日)


NACH 47 JAHREN ALS FOTOGRAF

werde ich jetzt RENTNER !!

TOTALAUSVERKAUF aller WAREN

und Porträtnegative bis zum August.

「47年間の写真屋生活の後、

私はまもなく年金生活にはいります!!

すべての商品と肖像写真のネガ

売り尽くしを8月末まで。」

ドゥーダーシュタットのある写真屋さん。

ショーウィンドウに店じまい売り尽くしセールを知らせる手書きのポスターが貼られていました。

写真屋さんの47年間の思いが滲み出てくる筆致だったので掲載しました。

(2002年8月29日)


Duo sunt contraria, ignis et aqua.

Felix, si tu iungis.

「二つの相反する物、火と水。

君がこれを結びつけることができたら、幸せだ。」

ドゥーダーシュタットの友人ラインハルトに教えてもらったひと言。

ラテン語。「オレのラテン語は30年以上前に習ったものだから、文法が正しいかどうかは保証しない」と彼は言っていました。

もともとの出典はギリシャ神話で、ラテン語に訳されたものだそうです。

ところで火と水の結びついた物、いったい何でしょう?

(2002年8月25日)


 ALLEIN INS LEBEN GEHST DU. ALLEIN ZU GRABE MUSST DU.

ALLEIN VORM RICHTER STEHST DU. SAGE: WAS BEGINNST DU?

「ひとり人生におまえはやって来る。ひとり墓場におまえは行かねばならない。

ひとり裁きの前におまえは立つ。言ってみよ、 おまえは何をはじめる?」

ドゥーダーシュタット (Duderstadt)、ザンクト・ツュリアクス教会 (Pfarrkirche St. Cyriakus) の司教館の梁の浮き彫り。

(2002年8月17日)


Wer eine Tasse benutzt und beschmutzt,

der kann sie auch spülen.

「器を使い、汚した者は、またその者によって器は洗われる。」

古いゲルマンの諺。

とある給湯室で見つけました。

(2002年8月15日)


走れ ぐず共

オリヴァー・カーン(?)の名言。

2002W杯開催直前の大衆紙ビルト・ツァイトゥング (Bild Zeitung) の街頭広告より。

(2002年8月12日)


Beim Bier gibt's viel tapfere Leut'.

「ビールのあるところ、やたら勇敢なる者あり。」

ドイツの農民に伝わる諺

Herausgegeben von Rudolph Eisbrenner: "Das große Buch der Bauernweisheiten", 2001 Würzburg より抜粋。

(2002年8月9日)


Wer will mitessen,

muß auch mitdreschen.

「共に食べたい者は、また共に打穀しなければならない。」


Wer keinen Feind hat,

der hat auch keinen Freund.

「敵を持たぬ者は、また友も持たない。」

ドイツの農民に伝わる諺

Herausgegeben von Rudolph Eisbrenner: "Das große Buch der Bauernweisheiten", 2001 Würzburg より抜粋。

(2002年8月8日)


Du skal ikke tro, at du er noget.

「自分を特別と思うことなかれ。」

デンマークの古い諺。デンマーク人に教えてもらいました。

写真はデンマークの最古の町リーベ (Ribe) にて。


Wer will Honig lecken,

muß nicht vor Bienenstichen schrecken.

「蜂蜜をなめたい者は、蜂に刺されるのを驚いてはならない。」

ドイツの農民に伝わる諺。

Herausgegeben von Rudolph Eisbrenner: "Das große Buch der Bauernweisheiten", 2001 Würzburg より抜粋。

(2002年8月7日)


ORA et LABORA.

「祈り、働け。」

ラテン語。ドゥーダーシュタット (Duderstadt) にて。

(2002年8月6日)

巻頭ページに戻る